出品のご案内
Ⅰ.「農林水産業の活路=中国輸出」の新ルートです
良質な農林水産品を有望な中国市場へ
これからの日本の農林水産業の活路は、中国市場への輸出の拡大以外にありません。高度経済成長を続ける中国は、近年、食文化にも大きな変化を見せています。日本産の良質な商品に対するニーズは高く、購買力も付いてきて、ビジネスチャンスが拡大しているのです。
だれでも、少ない負担で輸出できます
とはいえ、大きな企業は別として、農林水産物を作っている方にとっては、輸出に必要な資金力やノウハウ、情報を十分に持つのはむずかしいでしょう。そこで私たち「農林水産物等中国輸出促進協議会」は、だれもが安心して、中国市場へ進出するために、「日本産農林水産品・食品常設展示館」(北京市)への出品を、ご提案しています。
正式認証付きブランド品として中国デビュー
お相手は中国政府直轄の組織で、中国での検疫・搬送・展示・消費・買取などは、すべて中国側の責任で行われます。「農林水産物等中国輸出促進協議会」は、会員の皆様がお手元の商品を、日本国内から中国の港へ送り届けるまで、ご案内いたします。
あなたの生産物は、“中国農発食品”の正式な認証シールを付けたブランド品として、中国デビューです。
Ⅱ. みなさまに開かれた北京市常設の「アンテナショップ」
常設展示館は北京市朝陽区にある全国農業展覧館(文化産業ビル)で、北京空港から車で約20分(または地下鉄10号線「農業展覧館」駅前)です。朝陽区は各国大使館、外資系企業、ホテルなどのある中心街区。建物は地上2階地下1階建て、契約面積約4800m2で、常設展示館の運営主体は中国農発食品(中国政府直轄の中農集団グループ)です。建物内に各ブースや試飲試食スペースが設けられます(年中無休)。試飲や試食で、日本産品の良さを実感してもらいながら、飲食店・小売店や一般のお客さまに、仕入れ・購入していただくシステムです。そして、この常設展示館は、新しく中国への輸出を希望される日本の生産者のみなさまが、商談やマーケティングに活用するのに最適な「アンテナショップ」といえるでしょう。
Ⅲ.「農林水産物等中国輸出促進協議会」の会員が出品できます
求められている商品
常設展への出展品目につきまして、中国農発食品は、中国政府が規制している物以外の農林水産物・加工品はすべて受け入れるとしています。もちろん、米(有機米や加工品も含む。最恵国待遇適用で1%関税)への関心は高いのですが、そのほか、和牛、日本酒、緑茶、シイタケ、水産加工品、乳製品、菓子、ジュース、飲料水などについても需要は高く、すでにリストアップされています。さらに多様な商品が期待されています。
受け入れ先の中国農発食品が、中国当局にそれぞれの商品について展示許可申請を出しますので、写真付きの商品紹介など、詳しい情報を添付していただければ、よりスムーズに進むでしょう。中国語の表記は必ずしも必要ではありません。
※中国政府は、豚、羊、鳥の食肉(加工品含む)について輸入を禁止しています。また、宮城、福島、栃木、群馬、茨城、千葉、東京、神奈川、新潟、長野の10都県の産品は、輸入を見合わせる措置をとっております。
※なお、具体的な商品の扱いにつきましては、変更になる可能性があります。当協議会にお問い合わせください。
常設展への出品とお取引の仕組み
常設展への初回の出品は、無償提供でお願いいたします。輸出された商品は中国農発食品の手によって展示されます。その商品が、北京市および周辺の飲食店やホテル、滞在中の外国人の方々などによって、試食・試飲されます。また中国のギフト市場は巨大で、ギフト用商品は、一度にまとまった数量の発注を期待できるのが特徴です。そして、追加の出荷要請があった2回目からの補充は、有償(売上げ)となります。在庫品の引き取り費用などについては発生いたしません。
会員である日本の生産者の方と中国農発食品とのお取引は、当協議会が推薦する商社がすべて代行いたします。また決済は日本円で行われます。
入会金(15万円)と年会費(10万円)
常設展へは、「農林水産物等中国輸出促進協議会」の会員のみ出品できます。一般会員になるためには、入会金15万円と年会費10万円をご納入ください。また、都道府県やその農水産物等輸出促進団体などの特別会員を設けております。特別会員の入会金は75万円、年会費は50万円です。なお、特別会員傘下の事業者で、常時雇用者20人以下かつ年間売上高3億円以下の方は一般会員としての会費が免除されます。
当協議会の運営費用に充てるために、輸出金額の1%をご納付いただきます。また中国農発食品の認証シールは1枚5円です。
当協議会では事業を円滑に進めるために「基金」を募集しております(一口100万円、無利子)。基金を拠出された方、企業には、協議会の運営への参画や事業上の優先的な特典があります。
なお、生産地から輸出港までへの費用は、会員の方のご負担となります。具体的な段取りにつきましては、当協議会にご相談ください。
Ⅳ. 農水省の支援でスタート、中国大使館も後援
今回新しく拓かれることになった「農林水産品・食品」展示館ルートでの中国向け輸出促進事業のパートナーは中国農発食品有限公司。農発食品は中国政府(国務院国家資産管理監督委員会)直轄の中国農業発展集団有限公司が100%出資している中農集団グループの一員です。
この事業は、2010年12月、筒井農水省副大臣と劉中国農業発展集団有限公司董事長との間で署名した「覚書」から本格的にスタートしたものです。2011年3・11東日本大震災の影響を受け、しばらく遅滞を余儀なくされましたが、その後準備が進められ、2011年12月には野田首相が、訪中※1/訪中※2の折、展示館を視察しました。この事業は日本の農林水産省の支援でスタートし、中国の在日大使館も後援しています。
品質を高めながら、かけがえのない日本の農林水産業を守るために努める方々と、食文化の向上と多様化を求める中国の方々と、お互いの希望がマッチしたところに、この事業は生まれました。日本の高品位な農業水産物の維持・発展は、中国への輸出の成否にかかっています。そして、私たちは、それが両国国民の生活向上、および両国発展の新しい礎となるものと、確信しております。
農水省HP 筒井農林水産副大臣の中国農業発展集団との意見交換について
(平成22年12月9日プレスリリース、覚書を掲載)
http://www.maff.go.jp/j/press/kokusai/yusyutu/101209.html
農水省HP 平成23年12月25日~27日 筒井農林水産副大臣の中国出張について
(展示館視察)
※1 http://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokusei/kanren_sesaku/231225_china.html
※2 http://www.maff.go.jp/j/p_gal/svmin/111225.html